「CentOS8.3」カテゴリーアーカイブ

KVM の構築済み仮想マシンにNICを追加しようとした際にハマった話

前回の続き(VMware FusionにCentOS8.3 + KVM でゲストOSインストールにハマった話)。いったん、KVM上に仮想マシンを作成し、起動するところまでできたので、次は構築済みの仮想マシンにネットワークインターフェースを追加しようとした際にハマった時の話。

■前提

  • MacBookPro(Big Sur 11.2.3)+VMware FusionにCentOS8.3をインストール
  • ホストOSであるCentOS8.3上にKVMをインストールし、仮想化環境を構築
  • ゲストOSとして、CentOS8.3をインストールしたい←ここまでが前回までの内容
  • ゲストOSにネットワークインターフェースを接続し、MacBookProからSSH接続したい(←New!)
構成概要図。上記のように、VMware Fusion上にインストールしたCentOS8.3(ホストOS)にKVMを構築、そこにゲストOSとしてCentOS8.3をインストール。ゲストOSにNICを追加し、MacBookProとゲストOSとで通信させたい。

■virt-managerによるGUIでの構築

KVM上にゲストOSの構築が済んでおり、新たにNIC(enp2s0)を追加を行ったが。。。前回同様、” No bootable device. ”と表示され、NICが追加できない。

GUIによるゲストOSへNIC追加に失敗した様子。shutdownしたゲストOSにNICを追加し、起動しようとしたが” No bootable device. ”。何回か試したが、結局抜けられず。

■virshコマンドによるCUIでの構築

virt-managerによるGUIでの構築がうまくいかなかったので、前回同様、virshコマンドで初期インストール時にNICを接続する方法を試みる。
なお、今回使ったコマンドは以下。
参考にしたURLはこちら

virt-install \
--name centos8 \
--ram 2048 \
--disk path=/var/lib/libvirt/images/centos8.img,size=6 \
--vcpus 2 \
--os-type linux \
--os-variant rhel8.0 \
--network bridge=br0 \
--network type=direct,source=ens37,source_mode=bridge \ ←New
--graphics vnc,keymap=us \
--console pty,target_type=serial \
--location /root/Desktop/CentOS8.3_minimal.iso
無事、インストール完了!上記は、virt-managerによるGUIでのゲストOS画面
※nmtuiコマンドで、enp2s0 のIPアドレスを変更済み。

■MacBookPro − ゲストOS間の疎通確認

そして、ホストPCである、MacBookProのターミナルからPingおよびSSH接続確認実施

(base) Lab@ ~$ ping 192.168.210.4
PING 192.168.210.4 (192.168.210.4): 56 data bytes
64 bytes from 192.168.210.4: icmp_seq=0 ttl=64 time=4.903 ms
64 bytes from 192.168.210.4: icmp_seq=1 ttl=64 time=3.486 ms
64 bytes from 192.168.210.4: icmp_seq=2 ttl=64 time=3.510 ms
64 bytes from 192.168.210.4: icmp_seq=3 ttl=64 time=4.710 ms
64 bytes from 192.168.210.4: icmp_seq=4 ttl=64 time=2.880 ms
^C
--- 192.168.210.4 ping statistics ---
5 packets transmitted, 5 packets received, 0.0% packet loss
round-trip min/avg/max/stddev = 2.880/3.898/4.903/0.778 ms
(base) Lab@ ~$ 
(base) Lab@ ~$ 
(base) Lab@ ~$ ssh root@192.168.210.4
root@192.168.210.4's password: 
Last login: Sat May  8 11:29:38 2021
[root@localhost ~]# 
[root@localhost ~]# 

ゲストOSへSSH接続できた!

※ちなみに、KVMをインストールしているホストOSですが、

[root@Lab ~]# virsh version
Compiled against library: libvirt 6.0.0
Using library: libvirt 6.0.0
Using API: QEMU 6.0.0
Running hypervisor: QEMU 4.2.0

[root@Lab ~]#

前回の内容も同じバージョンです

<virshコマンド備忘録>

  • 仮想マシンの削除:
     $ virsh undefine <ドメイン名>
  • 仮想マシンに接続されていたボリュームの削除:
     $ virsh vol-delete <ボリュームパス>
     
    ※$ virsh undefine だけでは、仮想マシンのボリュームを削除できないので、$ virsh vol-delete で完全に削除。なお、ボリュームのパスは $ virsh domblklist <ドメイン名>

CentOS8.3では、virt-managerによる仮想マシン構築はうまくいかないかも・・。設定状況を見たり、ゲストOS初期インストール時のGUI操作(キーボードレイアウト選択したり、インストール用のディスク選択したりのあの画面操作です)はうまくいくんですが。。
この辺りの情報を調べたら、またご紹介したいと思います。

CentOS8.3 + KVM でゲストOSインストールにハマった話

VMware FusionにCentOS8.3をインストール→KVM(virt-manager)を使ってゲストの仮想マシン作成しようとした際のエラー内容と解決方法になります。
※今回で構築したゲスト仮想マシンに対し、NICを追加する際の内容はこちらを参照のこと。

【やりたいこと】

  • MacBookPro(Big Sur 11.2.3)+VMware FusionにCentOS8.3をインストール
  • ホストOSであるCentOS8.3上にKVMをインストールし、仮想化環境を構築
  • ゲストOSとして、CentOS8.3をインストールしたい
※ホストOSに「virt-manager」をインストールし、GUIで仮想マシンを作成した際の画面
” No bootable device. ”と表示され、ISOファイルを認識できないのかゲストOSのインストールが進まない・・。

【解決方法】
virt-installコマンドにより、インストール実施

[root@Lab ]# virt-install \
--name centos8 \
--ram 2048 \
--disk path=/var/lib/libvirt/images/centos8.img,size=6 \
--vcpus 2 \
--os-type linux \
--os-variant rhel8.0 \
--network bridge=br0 \
--graphics vnc,keymap=us \
--console pty,target_type=serial \
--location /root/Desktop/CentOS8.3_minimal.iso
  • br0:事前にホストOSと接続するためのBridgeを作成済みでした
  • location:あらかじめホストOSにインストール用ISOファイルを作成しておきました。VMware FusionにてホストOSにインストール用ISOイメージをマウント→ホストOS内でmkisofsコマンドでISO化。

※初めてKVMを触って、ハマったので覚書でした。