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【Cisco】トラフィックレート確認用コマンドのご紹介

Cisco ASR1Kシリーズ、ISRシリーズ、Catalystシリーズで使用可能な、トラフィックレート確認用コマンドのご紹介です。
「機器でどの程度のトラフィックレートが出ているか?」を確認する際に有効です。ぜひご参考に。

1.Cisco ASR1KシリーズやISRシリーズで使用可能なコマンド

show platform hardware qfp active datapath utilization
コマンド出力例:show platform hardware qfp active datapath utilization

このコマンドでは、機器(正確にはESP)で受信/送信しているトラフィックレートを確認できます。
例えば、上記の例であれば、

  • 直近5秒の間で
    • Inputレートが、2Mbps、1000pps
    • Outputレートが、1Mbps、500pps
    • CPU使用率が、1%
  • であることを示しています。

私はよくトラフィックレートを計測する性能試験で使用しますが、リアルタイムに値を確認できるので非常に便利に思います。

show interfacesでもトラフィックレートは確認できますが、リアルタイムでは確認できません。しかし、リアルタイムでレートを確認できるこのコマンドは非常に有効です。

2.Catalystシリーズ(2960,3750,3850,3650等)で使用可能なコマンド

show controllers utilization
コマンド出力例:show controllers utilization

このコマンドでは、各I/Fの帯域利用率を確認することができます。
例えば、上記の例であれば、

  • Gi1/0/2
    • 受信帯域の、99%使用中
  • Gi1/0/3
    • 送信帯域の、20%使用中
  • であることを示しています。

「帯域利用率」を示しているので、I/FのリンクアップSpeedによって変化します。

  • 例:1000M/Fullでリンクアップしてる中で100%使用→1Gのトラフィックレート
  • 例:100M/Fullでリンクアップしてる中で20%使用→20Mのトラフィックレート

正確なトラフィックレートは確認できないものの、大まかなレートは確認できるので、こちらも性能試験等でよく使用しています。

ルーティングは大丈夫なはずなのに、トラフィックが流れない!というトラブルシュート時に、「どこまでトラフィックが流れているか?」を確認する際は、とてもパワーを発揮するコマンド達です。

ぜひ、ご参考に!