VMware SD-WAN by VeloCloudについて#1

VMware SD-WAN by VeloCloudについて調査したので、備忘録になります。今回は「概要」について。
「VeloCloudでできそうなこと」については、こちらを参照(Administration-Guideより、内容を抜粋しています)。

【概要】
VMware SD-WAN by VeloCloudは、従来のルーター機能に加え、アプリ識別機能、FW機能、L4-7QoS、WAN回線冗長化・LAG化機能などを備えた、Software-Defined WAN(SD-WAN)である。

特に、VeloCloudの売りとしては、「WAN回線の冗長化・LAG化」の部分の様子。※昨今、WANへ流入する通信量は増加の一途をたどる中、WAN回線をActive-Standbyとした場合、「Standby回線普段使ってないのもったいないよね?でもVeloCloudならStandby回線も使えるようになるよ!」ということらしい。WAN回線を「LAG化」というのは、つまり、L2SWでいうところのLink Aggregation、サーバでいうところのチーミングやボンディングのように、通信帯域が拡張可能なこと意味している。

もちろん、「SD-WAN」なので、クラウド側での状態監視・ZTP(ゼロタッチプロビジョニング)・DPI(Deep Packet Inspection)などの機能も備えています。

VeloCloudの構成概要。VeloCloud EdgeのWAN回線(Active, Standby, LTE)をLAG化し、各帯域が1Gbpsだとすると、合計3Gbpsを常時使用可能となる。

VeloCloudの構成要素(※図での青いオブジェクト)

  1. Orchestrator
    • 機器の構成管理、Edgeへの設定配信、回線状況監視等が実施可能。クラウドサービス。
  2. Cloud Gateway
    • インターネット上の各サービスへの最適な経路を自動で選定。回線パフォーマンスの補正、平準化も実施。
  3. VeloCloud Edge
    • 設定をOrchestratorから受け取り、自動で設定可能。アプリ毎に使用するWAN回線を振り分け可能。ゼロタッチプロビジョニング可能。

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